京都表具協同組合が、オンライン上で様々な掛け軸のデザインが出来る表装オンラインシミュレーター「表装裂愉しむ」を公開しました。
このオンラインシミュレーターでは、京都表具協同組合が所有する表装裂ポジフィルムのコレクション約1,400枚を高精細デジタルデータ化したものを活用し、京表具の工程でもっとも重要な”取り合わせ”が、パソコンやタブレット・スマホ画面でできるんです。
京都表具協同組合は、平成2年9月に「表装裂1〜3巻(光村推古書院)」を出版しており、その時に撮影した約1,400枚の表装裂のポジフィルムを所有しています。今回、表装裂をデジタルデータ化することにより、歴史的価値のある表装裂データーを永久に保存し、後世に残せれば、仮に織屋さんが廃業し、貴重な紋紙が廃棄されたとしてもデジタルデータ化されたコンテンツを保存しておけば、将来の技術で必ず復元が可能だとの考えがあるそうです。
シミューレーターは6種類の表装形式に対応し、約600種類の表装裂を収録しています。今後も画像を追加予定とのこと。軸先は25種類を収録。
制作したデザインは保存しておけるので、複数のデザインから一番合うものを後でピックアップすることができます。PDFでの保存も可能です。
「表装裂愉しむ hyosogire.com」は現在、一般公開中です。