Japaaanで連載している「江戸〜昭和時代のステキな図案集」では、江戸時代〜昭和時代に制作されたさまざまな図案集や文様集を紹介していますが、これらは当時、図案を制作する際の見本帳としても利用されていました。
そして当時、見本帳が作られていたのは図案のためのものだけではなく、食品でありながら高い芸術性をも求められる「和菓子」にも、見本帳が存在していました。
以前、江戸時代の和菓子カタログ「菓子絵図帳」を紹介しましたが、
江戸時代の和菓子カタログ「菓子絵図帳」が見てるだけでも面白い!
皆さんは、江戸〜大正にかけての人々がお菓子選びに使用した「和菓子のカタログ」の存在をご存知でしょうか。今回は、見ているだけで楽しくなる菓子絵図帳についてご紹介します。和菓子は買う前にカタログで予約…
今回紹介するのは「御菓子雛形」という和菓子の見本帳です。
どうですかこの鮮やかな彩り!
和菓子の見本帳と言われなければ、アート作品のカタログか何かと思えてしまうほど。当時から和菓子は味わいとともに形、そして彩りを重要に作られていたことがわかります。
こういった和菓子の見本帳は、和菓子を作る際の参考に使われた他、和菓子屋さんの店頭において商品カタログのような使い方をされていました。
和菓子に詳しい方なら、どのような和菓子として完成するのかイメージできる人もいるのではないでしょうか。古くから営まれている和菓子屋さんであれば、こういった見本帳を再現した和菓子を作るということもあるのかもしれませんね。
以下のリンクから「御菓子雛形」全ページが閲覧できますので、是非チェックしてみてください!