今年も始まりました、信州遠山郷の上村・南信濃の各神社で毎年行われている「霜月祭り」。八百万(やおよろず)の神を招き、社殿に据えた釜の煮え湯を献じて生命の再生を祈ります。
氏子たちが釜の周りで舞い続け、夜通し行われるのですが、クライマックスは、神々を模した面(おもて)を着けた氏子が、煮えたぎる釜の湯を素手ではねかける「湯切り」です。
煮えたぎる神々の湯を浴びて、里人たちは身を清め、春まく種も稔り豊かに、平和で豊かな里になるよう祈願するのです。
この霜月祭りは、国の重要無形民俗文化財にも指定されていて、あのジブリの「千と千尋の神隠し」のモデルになったとも言われています。そのためか、だいぶ有名になり、観光客がとても増えました。どの神社もそれほど大きくないので、早めの参加が無難かと。
信州の山奥で数百年にわたって受け継がれてきた文化、伝統は一見の価値アリです。ただし、夜通し行われますので、寒さと眠気に注意して下さい。お子様連れには、厳しいかもしれません。
詳しくは遠山郷観光協会へ。