いぶりんピック開催!於 秋田県横手市

Japaaan編集部

最近は関東近辺の飲食店でも良く見かけるようになった「いぶりがっこ」・・・
おそらくお酒好きな方は何処かで行き当たっていると思いますが、皆さま食したことはあるでしょうか?

その正体は、平たく言えば「たくあんの燻製」。正確に言うと、桜や楢の木で燻した白首大根を塩、米糠等で漬け込むといぶりがっこが出来上がります。もともとは、秋田県横手市山内地区の特産品で、冬の間大根を屋外に天日干しができないため、やむなく囲炉裏端で大根を干したことが発祥と言われています。

このいぶりがっこ、食べてみるとそのおいしさに驚きます。
昨今のたくあんは製品化されてしまい、甘味が非常に強く着色料で色づけされたものが多く販売されていますが、そんな中、いぶりがっこは口に入れた瞬間に燻製ならではの香り高さ、その後に漬物本来の酸味と旨味が感じられ、酒の肴としてもご飯のおかずとしてもぴったりの漬物です。

内食文化が中心である秋田県独特の食品ですので、時を経るにつれて各家庭ごとの「おふくろの味」が出来上がってきます。
横手市では、そんなお母さんたちがいぶりがっこ作りの腕を競い合う、その名も「いぶりんピック」が毎年開催されているのです!

第6回 いぶりんピック開催概要

いぶりんピックは純粋にいぶりがっこのおいしさを競い合う「クラシカル部門」と燻製製品の創作メニューを競い合う「フリースタイル部門」が設定されています。部門だけ見るとスキー競技のようですね。
地元で培われた技術を継承して行く部門と新しい方向性を見出そうとする部門、とても素敵な催しだと思います!

横手市内で毎年2月初旬に開催されているこの競技(?)。
クラシカル部門は地元のお母さん方のみですが、フリースタイル部門は一般からも参加が可能です。自宅でも燻製が楽しめる昨今、新しく開発した燻製製品を熟練の腕を持つお母さん方に批評してもらうのも良いかも知れません。

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