「港町・ヨコハマ」のローカル線には、個性的な「ご当地駅名」がいっぱい?
神奈川県横浜市といえば「オシャレな港町」「都会」というイメージをお持ちの方が多いかもしれません。でもそれは「みなとみらい」をはじめとする、横浜市中区や西区の中心部ならでは。
横浜市のど真ん中である「横浜駅」を始発とするローカル線「相鉄線」に乗って横浜市中心部から離れていくと、「大都会」「港町・ヨコハマ」の印象とはかなり異なる下町や田園風景を見ることができます。
この路線には、その駅がある地域と関係ない「なぜその名前?」な駅名や、個性的な由来を持つ地名がそのままつけられた駅名など、よく見ると面白い駅名が満載なのです。
横浜駅のすぐ隣の「平沼橋」は、この地域の開発者から!
相鉄線の各駅停車で横浜からわずか1駅で、横浜駅のホームからも見える距離にある「平沼橋」は、ついついスルーしてしまいがちな駅かもしれません。
その駅名の由来は、この地域の開発の由来に大きな関係があります。
19世紀、豪商であった平沼・岡野両家が、当時は現在の保土ヶ谷区辺りまであった「袖ヶ浦」という入江の埋め立てと新田開発に乗り出しました。平沼家が開発したこの地域の新田は「平沼新田」と呼ばれ、それがそのまま「平沼」という地名になりました。
「橋」は、この地域を流れる「帷子川(かたびらがわ)」の橋を側に建てたことに由来します。
ちなみに岡野家が開発した「岡野新田」も、現在の横浜市西区岡野にその名前が残っています。