昭和48年(1973年)〜昭和49年(1974年)にかけて雑誌「ビッグコミック」で連載されていた、手塚治虫さんによる漫画「ばるぼら」。2020年には稲垣吾郎さん、二階堂ふみさん主演で映画公開が予定されています。
そしてこのほど、その「ばるぼら」を雑誌連載当時のまま復元し「オリジナル版」として刊行する初の単行本「ばるぼら オリジナル版」が発売されました。
判型は雑誌と同じB5判(並製・520ページ)となり、過去の単行本に収録されなかったトビラや削除されたページなど全て連載時のままに復元。単行本化の際に改変されたり削除されたセリフも全てオリジナルに戻しており、昭和48年発表当時の”作品のまま”にこだわった単行本となっています。
そして原本には、手塚プロダクションに保管されていた手塚治虫の生原稿を使用。最新のデジタルスキャンで版を起こし、”手塚タッチ”を雑誌掲載時を超えたクオリティで完全再現しているとのこと。
さらに、巻末には全集未収録、単行本初収録の大人向けダークファンタジー短編5編を収録。「ばるぼら」を読み解く資料として16ページにわたる解説とコラムも掲載されているそうなので、これまでに「ばるぼら」を読んだことのある手塚ファンにとっても価値ある1冊になりそうです。
人気小説家・美倉洋介の元へ、ある日新宿で知り合ったフーテンの少女バルボラが転がり込んでくる。じつはバルボラには不思議な力があり、彼女がつきあう芸術家はその才能が大きく開花するのだ。だが彼女に見捨てられた芸術家はスランプに陥り地の底へと落ちていく。
バルボラはミューズなのか、それとも魔女なのか!?
「ばるぼら オリジナル版」は11月20日から5,400円+税で発売中です。