方言は悪いことば?かつて鎌倉で行われた言葉狩り「ネ・サ・ヨ運動」の黒歴史を紹介

よく「神奈川県は都会だから、方言がない」などと言われます。まぁ、あるから偉い、ないから悪いなんてこともないのですが、いざ話してみると、意外と言葉の端々に方言が隠れていたりするものです。

古くから東海道は元より、海運を通じて伊豆や房総などとも交流が盛んだったため、意外な地方とも言葉の共通性が見られることも間々あります。

確かにそういう意味では「神奈川県でしか使われていない方言」というものはごく少ないのかも知れません。それでも暮らしの中に根づいている神奈川方言は決して少なくないため、以下に地元民がよく使う・聞くものをいくつかピックアップしてみましょう。

アッチャコッチャ(あちこち。骨折り的なニュアンスでの用例多し)
オンダス
(追い出す)
オンデル(追われるようにノコノコ出て来る、というニュアンス)
カックラス(はたく。引っ掻き喰らわす)
カッポジル(ほじる。掻き穿る)
カッポル(放置する。掻き放る)
ゲーモネェ(下らない。芸もねぇ)
ショウガンネェ(仕方がない。ガ、にアクセント)
ブッツヮル(怠けている。デンと打ち座るニュアンス)
ヤツ(谷。主に地名に用いる)
ヤト(谷戸。谷間の主に湿地帯)
ヨコハイリ(割り込み。横入り)
ワリカシ(意外と。割と)

他にもサミィ(寒い)、ハエェ(早い)、ヘェル(入る)などの訛りが見られますが、意思疎通に特段の支障もなく、色んな方と会話できているつもりです。

しかし、広い世の中にはこんなささやかな違いが許せない人たちもあったもので、今回はかつて鎌倉で行われた「言葉狩り(方言追放運動)」の歴史について紹介したいと思います。

4ページ目 新旧住民のカルチャーギャップ

次のページ

この記事の画像一覧

シェアする

モバイルバージョンを終了