江戸城の大奥には、常時1000人以上の奥女中が勤めていました。当時、大奥勤めは江戸の女性の大きなステータスでしたが、実際の仕事内容と給金はランクによってピンからキリまで分かれていました。
奥女中のランク
奥女中はもともと御目見以上(おめみえいじょう)、御目見以下(おめみえいか)、部屋方に分かれています。このうち将軍と御台所にお目通りできるのは御目見以上です。
御目見以上に配属されれば、何かのきっかけで将軍様に見初められる可能性があるのです。逆に、御目見以下の女性は、何年勤めようと永遠に将軍様に会う機会はありません。
御目見以下
今回はまず御目見以下をご紹介します。将軍様にお目通りの叶わない御目見以下といえど狭き門で、役職は計6種、人数は95人でした。
上のランクから順に、御三之間(おさんのま)、御仲居(おなかい)、火之番(ひのばん)、御茶之間(おちゃのま)、御使番(おつかいばん)、御半下(おはした)となっています。ちなみに御半下は御末(おすえ)とも言われました。