これまでのあらすじ
ゲスの極み!鬼畜の所業!平貞盛が自分の孫を殺そうとした理由がエゴすぎる【上編】
かつて坂東の地(現:関東地方)に起きた「平将門の乱(天慶二940年11月21日~同三940年2月14日)」を鎮圧し、日本分裂の危機を救った英雄として知られる平貞盛(たいらの さだもり)。[ca…
ゲスの極み!鬼畜の所業!平貞盛が自分の孫を殺そうとした理由がエゴすぎる【中編】
前回のあらすじ前回の記事はこちら[insert_post id=101378]丹波の国司・平貞盛(たいらの さだもり)は不治の病を患い、その特効薬として胎児の肝臓である「児干(じかん)…
不治の病を患った平貞盛(たいらの さだもり)は、特効薬として児干(じかん。胎児の生き肝)を求めるため、家来の判官代(ほうがんだい)に命じて罪なき妊婦を殺害させます。
そして病が治ったのはよいとして、「もしも児干の事を言いふらされたら悪評が立つ」と疑心暗鬼に陥り、命の恩人である医師を帰り道に暗殺するよう、息子の左衛門尉(さゑもんのじょう)に命じます。
どこまでもゲスい貞盛にうんざりした左衛門尉。内心で医師を救おうと思いながらも命を受け、医師に父の陰謀を打ち明けると、医師の命を救うべく策を講じます。
かくして医師は暇(いとま)を乞うて京の都へ出立すると、貞盛は護衛(実は刺客)として判官代を随行させたのですが……。