東京・出光美術館が24日、江戸時代の日本画を中心に収集しているアメリカのジョー・プライス氏から、約190点ものコレクションを購入したと発表しました。
ジョー・プライス氏のコレクションは「プライスコレクション」として有名で、日本でも同コレクションを中心とした展覧会が行われることがあります。
コレクションの中でも有名なのが、江戸時代の絵師・伊藤若冲の「鳥獣花木図屏風」。
小さなマス目をひとつづつ塗り込めていったモザイク画のような屏風作品で、「樹花鳥獣図屏風」と共に人気の高い作品ですが、なんとこの「鳥獣花木図屏風」も出光美術館が購入した約190点の中に含まれているのです!
チームラボによる「鳥獣花木図屏風」や「樹花鳥獣図屏風」がモチーフの作品「Nirvana」
この他、円山応挙や酒井抱一などの作品も含まれているそうです。
ジョー・プライス氏は東日本大震災の後に、被災地を励ますためにプライスコレクションの展覧会を東北地方で開催するなど行っており、また、ご高齢を理由に、コレクションの一部を日本の美術館に引き継いでほしい意向を示していました。
出光美術館が購入し里帰りすることとなる作品は、今後修復などが行われ、約80件が2020年9月〜12月ごろに公開される予定となっています。
参考:産経ニュース