近年、日本酒の出荷量は大幅に減少している状態にありますが、そんな状況を変えようと、これまでになかった方向性から日本酒の魅力を伝えようとするプロジェクトが次々と誕生しています。
今回紹介するのは、日本酒が持つ課題をテクノロジーによって解決したいという想いから開発された酒器「HOLO酔い升」です。
「HOLO酔い升」は、株式会社ドリルが、デジタル・クリエイティブ・プロダクションのトンガルマン株式会社と共同で開発したプロジェクトで、日本酒がもつストーリーを「升」が語る…というこれまでにない製品。
「HOLO酔い升」の底には装置が敷かれており、パネルに映像が映し出されることで、液体の中に桜や花火などの映像が浮かんでいるように見えるのです。この映像に、日本酒が生まれてから手元に届くまでのストーリーを投影することで、これまでになかった日本酒の楽しみ方ができ、日本酒をさらに奥深く知ることができます。
升にはスピーカーも内蔵されており、日本酒の縁の音楽や、川のせせらぎなどの環境音、ナレーションなどを流すことができるので、映像と音声で日本酒を楽しむという、これまでにない体験を提供できるわけですね。
今後は、日本酒の銘柄をスマホアプリで認識し、それによって映像と音声データを再生、升にその銘柄ならではのホログラム映像と音が再生されるようになるよう、開発が進められていくとのこと。
6月26日(水)、27日(木)には、東京都目黒区のPAVILIONで「HOLO酔い升」の体験会を開催するそうなので、日本酒ファンはもちろんのこと、日本酒を取り扱う飲食サービス関係者はぜひチェックしてみてはいかがでしょうか?