法事にも最新ハイテク技術が使われ始めています。
新潟県小千谷市にある浄土真宗本願寺派「極楽寺」が、iPadを使って法話を可視化する新たな仏具「極楽浄土AR」を発表しました。
極楽浄土AR… 新しもん好きの筆者としてはこのネーミングだけで興味津々なのですが、「極楽浄土AR」は、普段は近づいたり触れたりすることのない阿弥陀如来像や彫刻などに関連した物語を、可視化しながら法話を聞くことができる仏具です。
空間を認識するAR技術を使用することで、タブレットに映る本堂の様子に重ね合わせ、墨絵のタッチでストーリーが可視化され、「見える法話」を実現しています。
これまでの法話は住職の話に耳を傾けるスタイルが一般的でしたが、「極楽浄土AR」によって”視覚的に体験する”ことがプラスされ、法話で語られる世界をより深く理解できる可能性を秘めています。
専用のタブレットケースも仏具らしさをより高めていて、シンプルでナチュラルなデザインはデジタル機器が苦手な高齢者の方にも受け入れられやすそうですね。
6月9日(日) 13:30〜17:00には「極楽浄土AR」を体験できる、「見える法話」の特別公開が実施されるそうなので、気になった方はぜひ足を運んでみてはいかがでしょうか。予約は不要とのこと。