皆さんが生まれた時、その幸せな人生を願って素敵な名前をつけてもらったことと思います。その思いは古今東西変わりませんが、昔の人は人生の節目ごとに名前を変える「改名」がしばしばありました。
生まれた時は幼名、元服(成人)すれば諱(いみな。実名・本名)を授かり、普段呼び合うには字(あざな。通称)を使い、官位を受ければそれも名乗り、出家すれば法名を号し、いよいよ亡くなれば戒名がつけられ……と言った具合です。
しかし、時にはしょうもないor理不尽な理由で改名させられることもあり、今回は鎌倉幕府の御家人である北条五郎時連(ほうじょうの ごろうときつら)のエピソードを紹介したいと思います。