まずは江戸時代の浮世絵師・歌川国芳が描いたこちらの浮世絵をご覧ください。
これ、急に雨が降ってきたところを、狸の金玉を傘代わりにして、しのいでいるのです(ですね、お下品極まりないですね)。こういった狸の金玉を誇張して大きく描いた作品は江戸時代の浮世絵に多く見られます。
一昔前に替え歌でもありましたよね。「たん たん たぬきのキンタマは〜 風もないのに ぶ〜らぶら…」こういったように、狸の金玉はなぜ大きいとされているのでしょうか?
狸の金玉は実際には小さいんだゾ
実際に狸の金玉が大きいのであれば、大きく描かれる理由は簡単なのですが、狸の金玉は実際には小さいです。人間の小指程度しかないと言われています。
狸の金玉 八畳敷き
みなさんは「狸の金玉 八畳敷き」という言葉を聞いたことがありますか?これは、狸の金玉(の袋)のように大きく広がったものに対しての例えで使われるのですが、この言葉が実は「狸の金玉は大きい」と言われるようになったきっかけなんです。
2ページ目 江戸時代の金細工職人から始まった狸の金玉大きい説