江戸時代の人気浮世絵師「葛飾北斎(かつしかほくさい)」。現代でも大変な人気を誇っている北斎の作品が紹介される時に着目されることが多いのが、水の表現方法。
特に”波”の描き方においてはダイナミックで独創性に溢れています。以前、北斎が波を極めるまでの長い軌跡を追った記事でも紹介しました。
最初から天才なんていない!葛飾北斎の「波」が完成されていく経過を追ってみました
海外では「グレートウェーブ」と呼ばれる葛飾北斎の「富嶽三十六景 神奈川沖浪裏」。北斎の画業を代表するこの作品、なんと北斎72歳の頃に描かれたもの。決して一朝一夕でできた作品ではありませんでした。今回は…
そんな北斎が描く世界の「水」に注目した、「北斎 水廻り」というとても素敵なデジタル映像作品を紹介します。
「北斎 水廻り」は映像作家の山口 翔さんによる作品で、水が描かれた北斎の代表作品を1つの映像の中でつなぎ、北斎のさまざまな水の表現を魅力的に伝えています。北斎のダイナミックな描写方法を活かした演出がとっても素敵。
映像に登場する北斎の作品は「諸国瀧廻り」「女浪」や「神奈川沖浪裏」などさまざまで、「諸国瀧廻り」の滝から始まり川となり、最終的に「神奈川沖浪裏」の海へ到達するという水の一連の流れが表現されています。
美しいピアノのメロディに合わせて次々と現れる壮大な北斎の作品たち。ぜひ皆さんも「北斎 水廻り」で北斎の作品の中を旅してみてください。
それでは、山口 翔さんによる「北斎 水廻り」をどうぞ!