いよいよ8月となり、お盆休みが楽しみな方も多いのではないでしょうか。そこで今回は、お盆と縁の深い仏教用語のトリビアを紹介致します。
お墓参りに欠かせない卒塔婆(そとば)…そもそも、どういう意味?
お墓へ行くといつも目にするのが木で出来た卒塔婆(そとば)です。これは日本の仏教(浄土真宗など一部を除く)で、死者の供養に使われます。名の由来は仏塔を意味するサンスクリット語のストゥーパに由来し、それが日本に伝わった時に変化したものと言われています。
あの独特なデザインにも意味があり、記されている字は上から順に“「キャ」「カ」「ラ」「バ」「ア」”と読み、現世を構成する5大要素“地水火風空”に因んだものです。形もやはり上から宝珠型、半円、三角形、円、四角形で構成される五輪塔を模しているとされ、それぞれに意味が存在しています。
法会のお金はお布施…なのにどうして“布を施す”ことになるの?
お盆では、家や墓前などで法会をして、菩提寺にお布施を納めるのも恒例(?)です。しかし、
「お金をお納めしているのに、どうして布を施すと表記するんだろう?」
と、疑問に思ってしまった方も多いのではないでしょうか。実は、これは大昔のインドで仏教が成立した時にゆかりがあるのです。