仏像ファン感涙ものの百科事典を紹介します!
江戸時代の寛文6年に中村惕斎(なかむらてきさい)がまとめヒットした「訓蒙図彙(きんもうずい)」という図入りの百科事典。これに続くように刊行されたさまざまな百科事典の中から、Japaaanでは「武具訓蒙図彙(ぶぐきんもうずい)」と「女用訓蒙図彙(じょようきんもうずい)」を紹介しました。
これは参考になる!色々な武具を絵図入りで解説した江戸時代の図鑑「武具訓蒙図彙」が興味深し
現代では昆虫図鑑や動物図鑑といったメジャーなものから超ニッチなまで、様々な百科事典が売られていますが、江戸時代にもさまざまな百科事典が刊行されていました。寛文6年には、当時本草学者だった中村惕…
ダウンロード可!江戸時代に刊行された女性のファッションや美容法を紹介した百科事典「女用訓蒙図彙」
先日、江戸時代の武具図鑑「武具訓蒙図彙(ぶぐきんもうずい)」を紹介しましたが、[insert_post id=77847]これは貞享元年(1684年)に和算家の湯浅得之が書いた5巻からなる…
そして今回紹介する第3弾が「諸宗仏像図彙(しょしゅうぶつぞうずい)」です。
「諸宗仏像図彙」は元禄3年(1690年)に、土佐秀信によってまとめられた百科事典で、名前からわかるように、様々な宗派の仏像を絵図でとことん紹介している事典です。全5巻からなる書物で、掲載されている仏像の点数はなんと800を超えます。仏像と合わせて仏具なども紹介されています。
とにかくスゴい情報量。
この書物は圧倒的な情報量からか増補版も登場。明治時代には復刻版まで登場します。復刻版においては昭和時代、そして平成になっても刊行されつづけ、いかにこの「諸宗仏像図彙」が多くの人の関心をひいているのかがわかりますね。
3ページ目 オリジナル版はデジタルライブラリーで無料公開されています