「日本人の感受性は豊か」だと思わせてくれる一つに「色」があります。国の文化によって、色の識別は変わりますよね。例えば「虹は何色か?」と言われるとちょっとした議論にも。同じ”赤色”でも国によって捉え方は違うので、文化背景のよい学びになります。
日本の伝統色を視覚化する「NIPPON COLORS」
過去記事「Kyoto Camera」の関連リンクで一度ご紹介したこちらのサービス。日本の繊細な色分けをWebサイトを通じて確認できるのが「NIPPON COLORS」です。日本の伝統色250色がまとめられています。
サイトでは、日本の伝統色が並べられており、各色をクリックするとサイト全体が色味を帯びてきます。シンプルなサイトではありますが、クリックする毎に色味がポンポンと変わるので、なんだか楽しくなってきます。
Webデザイナーの方は重宝しそうです。また和をテーマとしたWebサイトづくりに活用できるかもしれません。
伝統色クイズ–想像できる?読める?
さてここで、NIPPON COLORSで確認できる伝統色クイズです。ちょっとした頭の体操程度にどうぞ。
・色が想像できるか?
・漢字が読めるか?
の二つの観点でチャレンジしてみてください!ではでは、まずは小手調べから。
■桜
■水
■撫子
■紅梅
*回答は以下(上から同順)
□(さくら)
□(みず)
□(なでしこ)
□(こうばい)
ここまではちょろいもんです。聞き慣れた言葉などで想像しやすい色かもしれません。しかし次からどうでしょうか?
パッと見、すぐに想像できますか、はたまた漢字を読めますか?
■勿忘草
■黒鳶
■御召御名納
■韓紅花
■洒落柿
■宗伝唐茶
■鳩羽鼠
■芝翫茶
■利休白茶
■ときがら茶
■憲法染
■銀煤竹
■甚三紅
回答は以下(上から同順)
□(わすれなぐさ)
□(くろとび)
□(おめしおなんど)
□(からくれない)
□(しゃれがき)
□(そうでんからちゃ)
□(はとばねずみ)
□(しかんちゃ)
□(りきゅうはくちゃ)
□(ときがらちゃ)
□(けんぽうぞめ)
□(ぎんすすたけ)
□(じんざもみ)
いかがでしたしょうか?「漢字が読めても、色が想像つかない」が個人的には多いと感じました。
染物/竹/鼠/茶など昔の日本人が生活で目にするものが色の基準になっていたんでしょうか。うーむ、色分けが細かすぎて識別しにくいです。昔の人は「御召御名納色だっ!」とパッと判断していたとすると、かなり凄い反射神経だったのでは…
伝統色を通じて、昔の日本人の生活感、さらには感性を探れるかもしれませんね。
ぜひぜひ他の色もサイトにて確かめて下さい。ただ1点だけごめんなさい、対応ブラウザがとなっているので、他のブラウザだと閲覧いただけません。「Safari」「Chrome」では個人的に閲覧確認済みです。ではではー。