ニューヨーク発のファッションブランドHIROMI ASAI (ヒロミ・アサイ)から、2019年春夏メンズコレクションとして、伊勢木綿を用いたシャツやジャケットが発表されました。
HIROMI ASAIは、デザイナー浅井広海さんが主宰するファッションブランドで、着物を作る伝統技術を世界へ次世代へというコンセプトを掲げて世界で挑戦しています。HIROMI ASAIといえば、2016年に世界4大コレクションで史上初めて着物ランウェイショーを実現したことでも知られています。
[動画] ステキ、ついに実現!着物をニューヨークコレクションのランウェイで出展!
HIROMI ASAI の2019年春夏のテーマはEden(エデン)。Japaaan的に注目なのは、なんといっても伊勢木綿を使用したコレクションであるということ。
カジュアルなスタイルで着物を楽しんでいる人にはおなじみの伊勢木綿。三重県の伝統工芸品です。伊勢木綿は350年以上の歴史を誇る伝統的な木綿地ですが、現在では作り手が一社のみで、臼井織布で今も100年前の織機を使い織られています。
今回のコレクションでは、汗を良く吸収し、手洗いで洗えば洗うほど柔らかい風合いが楽しめるという伊勢木綿の特徴を活かした、機能的で快適なアイテムを制作。デザインは古典的な格子柄や縞柄をモダンテイストに解釈し、スタイリッシュな雰囲気を演出しています。なお、縫製は”日本製”にこだわり制作されているそうです。
HIROMI ASAI の2019年春夏コレクションは、2018年6月12日からイタリア・フィレンツェで開催される世界最大のメンズウェア博覧会「ピッティ・ウオモ」で発表されます。後にニューヨーク、ラスベガスにも出展するとのこと。
木綿生地と一口に言っても、いろんな木綿生地を比較してみると肌触りや吸水性、厚さ、素材感など特徴に違いがあることに気づきます。カラダ全体を覆う着物や浴衣であればその違いの感じかたは更に大きく。伊勢木綿は着物として織られる木綿生地の中でもとりわけて人気の高い木綿なので、相性の良い生地として多くの人に受け入れられているのがわかります。
そんな伊勢木綿がHIROMI ASAI の2019年春夏コレクションを介して新たなステージで注目されるというのはとても楽しみですね。今後の展開も要チェックです。