アニメ化決定!話題作「アンゴルモア」に登場する北条時宗ってどんな人?天の巻

やたろう

2018年7月からたかぎ七彦氏の『アンゴルモア 元寇合戦記』がアニメ化されることとなり、日本史ファンには楽しみがまた一つ増えました。主人公である朽井迅三郎(くちい・じんざぶろう)が対馬に流される原因である二月騒動、その直後に起こる2度の蒙古襲来で大活躍した人物が、今回紹介する北条時宗です。

幼くして将軍に謀反!北条のプリンスは期待を背負って決起する!

北条時宗は、5代執権・時頼と正室の葛西(かさい)殿の次男として、建長3年(1251年)5月15日に生まれました。正寿と言う幼名を付けられた時宗は、民を気遣う名君として有名な時頼の後継者として大切に育てられます。

その待遇はと言うと、宗尊(むねたか)親王※1から時宗と言う名前を賜り、7歳で元服した時には名門御家人の安達泰盛(やすもり)が冠を運ぶ、破格のものでした。弘長元年(1261年)には泰盛の妹である堀内殿と結婚し、3年後には14歳で執権の補佐役に任命されるなど、時宗の人生は一見するとバラ色と言えました。

一方、名付け親でもある宗尊親王を討幕の容疑で将軍を辞職させたうえで京都へ追い返したり、替わりの皇子を将軍に推挙するなど、時宗は若くしてドロドロとした政治の世界に足を踏み入れてもいたのです。その矢先に、日本を揺るがす書状が元(げん)―モンゴル帝国から届きます。

※1.当時は皇族が征夷大将軍を務め、北条が執権を務めた。

2ページ目 周囲は敵だらけ…時宗は決断を迫られる!

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