信長の魂と酒を飲む。「本能寺の変」現場に、信長特化型アミューズメント施設『信長茶寮』、オープン。

独虚坊

京都市役所から、向かいにある寺町通のアーケードへ少し進むと、本能寺が現れます。
本能寺。そう、あの本能寺です。かの織田信長が「本能寺の変」で自決した、あの本能寺です。

「本能寺って、焼けたんじゃないの?」と思われるかも知れませんが、その通り。
現在の本能寺は、再建されたもの。「本能寺の変」で焼けたために、再建されたわけです。
オリジナルの本能寺は、別のところにありました。

堀川四条の近く、四条通から西洞院通を上がったあたりが、元来の本能寺が建っていたところ。
町名に「本能寺町」「元本能寺町」など、はっきりとその名が残り、
付近を歩くと消防署に「本能」と大書されてたりします。椎名林檎かと。

信長の遺体は、一応、見つかってないことになってます。
いろんなことが言われますが、まあ、見つかってないことになってます。
ということは、あの方の骨は、魂は、未だこの辺に埋まってるということになるわけです。


そこに目をつけたのか、6月2日、この本能寺跡の近くに、
『信長茶寮』なるアミューズメント施設がオープンしました。
「織田信長と酒を酌み交わすことができる」という凄まじいコンセプトのもと、
施設内は、バー・食事・グッズのショップなど、正に「信長尽くし」状態。

食事メニューには、物騒とも思える「最後の晩餐」や、
信長が好んで食べたと言われる湯漬け、献茶セットなどがラインナップ。
焼けた本能寺が建っていた地層と同じ高さにあるという「BAR ZIPANGU」には、
本能寺の木材が遺る「焦土」や、安土城に奉れていた「信長の身代わり石」が設置され、
本当に「信長の霊」と酒を酌み交わせてしまえます。

総合プロデュースは「いくさの子~織田三郎信長伝~」連載中の漫画家・原哲夫さんが担当。
原さんの描いた信長が、AR技術で施設のあちこちに再現されてるそうです。

信長ファンにはたまらないものがありそうですが、
特にそうでもない人にも強烈なインパクトを与えそうな、『信長茶寮』。
観光のついでに立ち寄ってみるのも、いいんじゃないでしょうか。

京都元本能寺 信長茶寮 – 公式サイト

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