94%の精度!解読が難解と言われる「津軽弁」をAIを使って文字化に成功

増田 吉孝

青森県の弘前大学と東北電力が研究をすすめていた、AI(人工知能)を用いて津軽弁を標準語に変換する技術。先日この研究の経過が発表されました。

その発表によると、津軽弁の独特の言い回しなどをAIに覚えさせることで、会話を性格に文字で表示することに成功したそうです。

研究では、東北電力のコールセンターで録音された10とおりの会話を、津軽弁を話す20代〜70代の方に読んでもらい、その内容をAIに読み込ませて文字にしました。現在では94%まで精度が高まっているとのこと。

それによりますと、研究ではまず、東北電力のコールセンターで録音された10とおりの会話を、鰺ヶ沢町に住む20代から70代の男女12人にそれぞれ津軽弁で読んでもらいました。そして、そのやり取りをすべて録音したうえでAIに読み込ませ、文字にしました。
NHKニュース

津軽弁は、青森県の津軽地方で使われている東北方言で、その独特な言い回しは、日本語を話せる人が聞いても解読が難解なことがあると言われています。

解読な難解であるがゆえに、医療現場では、津軽弁を話す患者が言っていることを医療者が誤認するケースが少なくないそうで、この研究で得た技術は医療現場などでの実用化が期待されています。

今回の研究の経過報告では、AIが津軽弁を文字に起こすところまで成功したというもの。今後は標準語への変換にも取り組んでいくそうです。

津軽弁にフォーカスした研究ですが、この技術を応用することで他地域の方言や海外の方言、さらには昔の録音データを利用した研究現場にも活かすことができるかもしれませんね。

参考サイト: 津軽弁の会話 AIで文字化に成功 青森 – NHKニュース

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