面白いNPO法人を見つけました。その名も『日本で最も美しい村』連合。日本の美しい農山村の景観や文化を守り、それを伝えていく活動です。2005年に北海道の7つの村から始まり、2013年5月時点では全国で49つの村が登録されています。
下記条件を満たせば、公式サイトに村を登録することができます。ふさわしいかどうか、5年毎に審査も実施している徹底ぶり。
1. 直近の国勢調査の人口が、概ね1万人以下であること
2. 次に定める地域資源が2つ以上あること
・景観 - 生活の営みにより作られた景観のこと
・環境 - 豊かな自然や自然を活かした町や村の環境
・文化 - 昔ながらの祭りや郷土文化、建築物など
3. その他、地域資源を活かす活動を連合が評価し決定します。
・美しい景観に配慮したまちづくりを行っている。
・住民による工夫した地域活動を行っている。
・地域特有の工芸品や生活様式を頑なに守っている、など。
公式サイトより引用
この活動のロールモデルとなっているのが『フランスで最も美しい村』。フランスではガイドブックや地図に載るまでに活動が広がっているそう。他にも『ベルギーで最も美しい村』『イタリアで最も美しい村』『カナダで最も美しい村』など、同様の活動が世界中で行われています。
サイト上では、村の概要はもちろん、写真やニュース、イベント情報が掲載され、毎年フォトコンテストも開催されています。全国には184の村があるそうで(参照サイト)、長野県が35で最多、東京都は8つ、私の地元の千葉県は1つのみとなっています。関東では、まだ群馬県の3つの村しか登録されていないので、まだまだ埋もれている村はあるでしょう。
前回紹介した『東京遺産』もそうでしたが、サイトが日本語のみなので、海外に発信できていない点はもったいないですが、これは日本人が自国の魅力を発見するきっかけになれる素晴らしい活動です。観光マップ片手に旅するのも良いですが、ここで登録されている村々を訪れてみるのも良さそうです。
ぜひ、観光の新たな指標として追加してみてはいかがでしょうか?