江戸時代、庶民にとって憧れの存在といえば茶屋娘でした。茶屋に行ってお茶を飲んだら、可愛い娘さんとおしゃべりを楽しむこともできるのですからこんなに嬉しいことはありません。
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「娘ざかり」の茶屋娘たち
当時、16歳から18歳ぐらいが「娘ざかり」と言われていたそう。確かに、だんだん大人っぽくなっていく年齢ですよね。娘ざかりの茶屋娘たちが給仕してくれるのですから、男性のお客さんたちが会いに行きたくなるのもわかるような。
元々商家では娘を店先に出すことはなかったのですが、商業が活発になるにつれ身内の女にも手伝わせるようになったとか。決して上手いとはいえない接客が、かえって世慣れしておらず素朴で良いと好評になり、茶屋娘の知名度がアップしました。中でも美人娘は客寄せ効果がバツグンだったとか。
さらに、鈴木春信や喜多川歌麿など当時の有名な浮世絵師が美人娘を描いたため、ますます彼女たちの人気は高まっていきました。