市川海老蔵さんといえば、歌舞伎界でも抜群の知名度を誇る人気者!歌舞伎を一度もご覧になったことがなくても、そのお顔をご存知の方は多いのではないでしょうか。海老蔵さんは歌舞伎の舞台でのご活躍はもちろんのこと、テレビや映画でも圧倒的な存在感を発揮。日に50回以上更新するブログでも話題を集めています。
そんな海老蔵さんに限らず、代々の團十郎家の人々はみな話題に事欠かない人物ばかり。「江戸の華」「江戸の飾り海老」などと褒めたたえられるような、天性のスター性があるのです。でも改めて考えてみると、「海老蔵」ってなんだかすごい名前ですよね。一体どういう由来なのでしょうか?
初代の幼名
実はこの「海老蔵」という名前は、現在まで十二代続いている市川團十郎という名跡の元祖である、初代市川團十郎の幼名なのです!
この人物の出自については様々なエピソードがありますが、江戸の侠客・堀越重蔵の子というのが定説となっており、「海老蔵」の名も江戸の男伊達として名高い唐犬十右衛門という人物によって付けられたと伝えられています。
子役から歌舞伎の世界に入った海老蔵は、やがて初代團十郎を名乗ることに。荒々しく超人的な正義のヒーローが悪を成敗する「荒事」という江戸歌舞伎の演技様式を確立する大物に成長しますが、舞台で突如刺殺されるという衝撃的な最期を迎えました。