東海道第10番目の宿場である箱根にある岡田美術館で、歌川広重の代表作である「東海道五十三次」が一挙に公開される展覧会『―広重の版画を中心に― 美術館で巡る 東海道五十三次の旅』が開催されています。
歌川広重は生涯に20種を超える東海道シリーズをしましたが、今回公開される保永堂版「東海道五十三次」は爆発的な人気を集めた傑作。東海道53の宿場に、江戸の日本橋と京都の三条大橋を加えた55図からなる浮世絵版画です。
同展では、今回はじめての一挙公開となる保永堂版とともに、東海道の宿場に関連する名所の美術品があわせて展示されます。歌川広重が箱根を描いた肉筆画の掛け軸や、東海道五十三次が蒔絵で描かれた箪笥、尾形乾山の絵皿など、東海道の宿場にゆかりの品々。新春特別公開の長さ約9mの超大作・横山大観の「霊峰一文字」は必見です。
会期中には、2016年に83年ぶりに発見された伊藤若冲の幻の名品「孔雀鳳凰(くじゃくほうおう)図」が、2ヶ月間の期間限定で再公開されます。こちらもお見逃しなく。
2ヶ月限定!83年ぶりに発見、伊藤若冲の幻の作品「孔雀鳳凰図」が再公開へ!
昨年の2016年、83年ぶりに発見された伊藤若冲の幻の名品「孔雀鳳凰(くじゃくほうおう)図」。神奈川県の岡田美術館が都内で発見し、4月に開催された東京都美術館での「若冲展」で公開されました。そ…
「孔雀鳳凰(くじゃくほうおう)図」は掛け軸の形で一対になっており松やぼたんを背景に孔雀と鳳凰が描かれた作品。2016年9月に開催された展覧会「若冲と蕪村」でも公開されたさいにも好評で、再公開の要望の声も多かったことから再公開となりました。
東海道最大の難所とも知られた箱根に位置する岡田美術館で、東海道五十三次が描かれた当時の旅に思いを馳せながら、アートで巡る旅をお楽しみ下さい。