今年2016年4月に京都国立博物館で開催された白隠の作品が大集結する展覧会「禅 −心をかたちに−」が、いよいよ東京国立博物館にやってきますよ!
今年は臨済宗(りんざいしゅう)・黄檗宗(おうばくしゅう)の源流に位置する高僧・臨済義玄(りんざいぎげん)禅師の1150年遠諱と白隠の250年遠諱にあたります。それを記念しての展覧会ということで白隠の作品もフィーチャされています。
白隠 慧鶴(はくいんえかく)は江戸時代中期の臨済宗の禅僧で、禅画を中心とした美術作品を多く残した僧侶。白隠の作品の中でも有名なのは達磨像。縦2メートルもの画面いっぱいに描かれた顔は圧巻。もちろん本展でも展示されることになっていますよ。
そして新たに見つかった白隠の禅画作品「慧可断臂図(えかだんぴつず)」も公開されます。
白隠の描く禅画はどこか気持ちをほっこりさせてくれる優しさがあってファンも多いんです。Japaaanで以前白隠の作品まとめを公開していますので合わせてどうぞ。
本展は白隠の作品の紹介に止まらず、禅の文化が日本文化に果たしてきた役割、禅の歴史など広く紹介される展覧会になっていますので、海外でも人気の「ZEN」の世界に注目している方々はかなり堪能できる展覧会になるのではないでしょうか。
国宝が22件、重要文化財が102件と見応え十分の展示物。計240件もの作品が展示されます。これは禅宗美術に関する展覧会では過去最大規模とのことです。
さらに同時開催されるイベントも盛りだくさん。なかでも山下 裕二氏と画家の山口 晃氏によるトークイベント「雪舟 vs 白隠 達磨図に迫る」はかなり聞き応えありそう。
「禅 −心をかたちに−」は2016年10月18日(火)〜11月27日(日)の期間。東京国立博物館 平成館で開催されます。