画は人なり!当初は理解されなかった「朦朧体」を確立した巨匠・横山大観の展覧会が開催中

増田 吉孝

日本美術界の巨匠のひとりとして名高い横山大観。展覧会が開催中ですよ。明治時代〜昭和時代にかけて活躍した横山大観は富士山を題材とした作品を多く残したことでも有名。

2016年9月1日(木)〜2017年1月31日(火)まで山王美術館で開催中の横山大観展では、山王美術館が所蔵するコレクションから18点の横山大観の作品が展示されます。

巨匠・横山大観は朦朧体(もうろうたい)と呼ばれる、線の描画に頼らず色彩の濃淡によって形や構図を表現した技法を確立した人物でもあります。

この技法は当初評論家などからは理解されなかったため、朦朧体という言葉は悪意も込めて付けられた言葉でした。朦朧体は時の経過とともに評価され、今では日本画の発展に大きな影響を与えた技法として評価されています。

横山大観といえば無類の酒好きとしても知られており、日本酒・醉心を好んで飲んでいました。醉心酒造には現在、横山大観の記念館まで建てられています。

西洋画の画法を積極的に取り入れ、日本美術界に革新を与えた横山大観。作品からにじみ出る独特の空気感、そして豪快さも備えた作品の数々をこの機会にぜひ。

2016 秋・冬収蔵品展 横山大観展は2016年9月1日(木)〜2017年1月31日(火)まで山王美術館で開催中です。

横山大観展 – 山王美術館

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