一流の漫画家を数多く排出したトキワ荘。巨匠が若き日々を過ごした伝説の木造アパートが、東京オリンピック・パラリンピックの開催される2020年までに復元されることとなりました。
豊島区では、跡地近くの公園にトキワ荘の現物を復元すると2016年7月7日に発表しました。外観は当時とほぼおなじ大きさで建設。出来る限り忠実に再現され、内部には当時と同じように4畳半の部屋が並ぶそうです。
完成後、建物の内部はマンガやアニメのミュージアムになる予定とのこと。ミュージアムの内容については、トキワ荘で暮らした漫画家や地元のみなさんでつくる検討会議で話し合っていくということです。
画像出典:トキワ荘 | BMC公式ブログ
トキワ荘は手塚治虫先生を始め、日本の漫画の原点を切り拓いてきた漫画家たちが青春時代を過ごし、腕を磨いた場所。東京都豊島区椎名町(現南長崎)にあった、2階建ての木造アパートです。
1952年に上棟されたトキワ荘は1982年に老朽化のため、建物が取り壊されてしまいましたが、跡地には記念のモニュメントが設置され、現在も多くのファンが訪れているマンガの聖地です。
かつてトキワ荘のあった街、豊島区には休憩・案内施設「トキワ荘通りお休み処」が開設。ここでは1/50サイズの精巧なトキワ荘の模型が公開されています。模型の一部は漫画家の部屋の内部をのぞくこともできます。他にもトキワ荘にゆかりの漫画家たちに関する展示や漫画を楽しむイベントなどが開催されていますので、足を運んでみてはいかがでしょうか。
Source:NHKニュース