我輩はロボである…。なんと"夏目漱石のアンドロイドを作成する"と二松學舍大学大学院が発表

増田 吉孝

夏目漱石、ロボになる。

二松學舍大学大学院が大阪大学大学院と共同で夏目漱石のアンドロイドを作成するプロジェクトを実施すると発表しました。

2016年は夏目漱石没後100年。そして来年の2017年は生誕150周年にあたります。さらに二松學舍が創立140周年を迎えたことを記念する事業となる本プロジェクト。夏目漱石は明治14年に当時漢学塾であった二松學舍に在籍して論語・漢詩を学んでいたそうです。

具体的な事業は、夏目漱石の身体性に関する研究(音源の探索)や漢詩文の素養が作品に与えた影響等について研究。その調査過程で得られた各種データを反映させた「漱石アンドロイド」を作成するというもの。

さらに漱石アンドロイドの声は夏目漱石の子孫である夏目房之介氏に協力をしてもらい「音素」を解析、抽出し、音声を創作していくというかなり壮大なプロジェクトのようです。

研究から得られたデータを活用して製作された漱石アンドロイドはその後、大学・高校・中学での講義用プログラムを作成・搭載して漱石アンドロイドによる講義・授業を実施したいという実に未来的な活用方法が検討されています。

漱石アンドロイドにディープラーニング技術を搭載して新しい小説を執筆するまでに成長させる…なんてことはまだまだ先の話でしょうけれども、先進技術と日本文学の融合で今後もワクワクプロジェクトが生まれることを期待したいですね。

< プレスリリース > 二松學舍大学大学院・大阪大学大学院 共同研究 夏目漱石アンドロイドの作成について

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