箱根・小涌谷にある岡田美術館は、2013年秋に誕生した東洋の美の結晶が一堂に会する大きな美術館。実業家 岡田和生が収集した、日本・中国・韓国を中心とする古代から現代までの美術品が展示されています。
岡田美術館では4月8日(金)〜8月30日(火)まで「―かわいい・たのしい・なつかしいー 江戸食器の華 古伊万里の世界」と題した特別展示を開催中です。
有田などを中心として肥前地域で焼かれ、伊万里港から出荷されたことから「伊万里」と称された伊万里磁器。中でも江戸時代に作られものは「古伊万里」と呼ばれています。この古伊万里には白地にコバルトブルーで絵付けされた染付磁器と、華やかな色絵具で装飾した色絵磁器とがあります。いずれも日常的な食器が多く作られました。現代では「豆皿」とも呼ばれる12〜13cm以下の小皿が人気です。
本展では、これまでごく一部しか展示されなかった古伊万里コレクションから、魅力的な作品たちを一挙にご紹介。生き物や植物があしらわれ、可愛らしく、遊び心があるデザインは、見ているだけでも楽しくなってきます。形や絵付けに自由があふれる古伊万里の世界。江戸時代の粋をご堪能下さい。
同館ではもう一つの特別展示「古九谷×柿右衛門×鍋島 ―あなたのメインディッシュはどれですか?―」も同時開催。こちらは、ハレの日の高級磁器にフォーカスしたゴージャスな展示です。
―かわいい・たのしい・なつかしい― 江戸食器の華 古伊万里の世界
会期:2016年4月8日(金)~ 8月30日(火)※会期中、休館日はございません
会場:岡田美術館 神奈川県足柄下郡箱根町小涌谷493-1
開館時間:9:00~17:00(入館は16:30まで)
入館料:一般・大学生2,800円、小中高生1,800円