現代版打ち水で涼しく

Japaaan編集部

今年の夏はとにかく暑い!暑い期間がとっても長いですよね。
そんな暑い夏を少しでも涼しくするための技術が生まれています。
それは、打ち水が涼しいのと同じ原理を利用しています。
古くて新しい技術を取り入れてみませんか?

 

 

室内も打ち水?

打ち水って、普通は屋外にするものですよね。室内で打ち水なんてしたらビショビショになるだけですから。
普通はそうなのですが、特殊なガラス繊維でできた布に水を染み込ませることで、打ち水したのと同じ効果が室内でも得られるんです。

ではこれをどこに仕込むのかというと、天井裏に仕込むんだそうです。
そうすると天井の温度が室温よりも5度くらい下がるんだそうです。

そしてここからは人間の温度の感じ方のはなし。
実は人間って、自分のいる空間の接している面の温度を感じているんですって。だから、天井がひんやりしていると、体感温度もひんやりするんだそうです。

 

 

ビルで街を冷やしましょう

打ち水の原理を応用して作られた建築物もあります。
そのビルの周りには多孔性の陶器製の管があり(つまり穴ぼこだらけの管ということ)、そこに水を通してしみだした水が気化、それで周囲の温度を下げてくれるというもの。

暑い空気がビルにぶつかると、それが気化熱で冷やされます。そして冷えた空気は下へ向かうから、地面付近の温度が下がります。

つまりこのビル、一般家庭でやる、よしずをたてかけてそこへ打ち水をする、というのをそのまま巨大化してやっているということになります。
これはすごい!
ただ、なかなか採算の取れる仕組みではないようで、これからどの程度普及していくかが課題なのかもしれません。
一棟だけでは大きな影響はないのかもしれませんが、これからこういった建物が増えていけば、都会の夏も少しは快適になりそうな気がしませんか?

この記事の画像一覧

シェアする

モバイルバージョンを終了