これはニッチながらもなかなかいい所をついてくるなぁ!といった展覧会ですよ。前掛けにスポットを当てた展覧会「ニッポンの前掛け展」です。
昭和の日本の商店ではお店の人が前掛けをしながら商売をする姿はよく見られる光景でしたが、最近は減りましたよね。活気のある商店・個人商店が減少傾向にあるというのも要因なのでしょう。
前掛けにはお店のロゴマークや屋号があしらわれていて、汚れ防止や広告として以外にも前掛けの紐を締めることで商人の気持ち的なオン/オフの切り替えの役目もあるのかもしれません。
前掛け需要が減ることで本物の帆前掛けを作れる職人も減っているそうですが、最近では前掛けが逆に新しいスタイルと捉えられてオシャレなお店で使用されていたりもします。
「ニッポンの前掛け展」では紡績、織り、染めの技術や、前掛けを一つのデザインアートという面で見つめ日本の商業史を紐解いていく内容になっているそう。
本展は2015年9月10日(木)~9月27日(日)まで青山の伊藤忠青山アートスクエアにて開催。入場無料となっていますので前掛けの様々なデザインからインスピレーションをもらいに行ってみてもいいですね。