兵庫県の芦屋市立美術博物館で浮世絵の浮いた話をテーマにした特別展「浮世絵恋物語〜浮いた話のひとつふたつ」が開催されます。
浮世絵の登場人物は当時の人々が好んだルックスの人物が描かれ、庶民から役者、貴族まで幅広い人物が題材とされました。なかでも人気が高かった歌舞伎役者や町の美女たちが描かれた役者絵、美人絵は当世美意識の結晶。美男美女が紡ぎだす恋物語は江戸時代文化を物語るもので、浮世絵には恋のエピソードがたくみに描写されています。今も昔もみんな恋バナ好きってことですか。
着物の柄や髪型、顔立ちなど流行がふんだんに盛り込まれていた浮世絵。現代のファッション誌や写真週刊誌のような位置づけのものであったようです。私たちがグラビアを眺めるのと同じような感覚だったのかもしれませんね。本展では、当時美しいとされた美男・美女の姿から、物語に盛り込まれた様々な恋のエピソードを幅広く紹介し、江戸時代当時の社会に迫ります。
期間中は講演会やコンサート、木版画を摺る体験ができるワークショップなどの関連イベントも盛りだくさん。無料で参加できるので、ぜひお試しください。
主な展示品の一部をこちらにご紹介します。本展での総展示数は約120点。会期中は4期に分けての一部展示替えを予定しています。
特別展 浮世絵恋物語~浮いた話のひとつふたつ
会期:平成27(2015)年8月12日(水)~11月15日(日)
※会期中、4期に分けて一部展示替えを予定しております。
開館時間:午前10時-午後5時(入館は午後4時30分まで)
会場:芦屋市立美術博物館 第1展示室、第2展示室、歴史資料展示室
休館日:月曜日(ただし祝日の場合は翌火曜日休館)※10月5日は月曜日ですが開館いたします。
観覧料:一般1,000円、大高生500円、中学生以下無料
※11月14日(土)、15日(日)は関西文化の日のにより、どなたでも無料で展覧会をご覧いただけます。