春になると黄色い花を付けた植物が土手一面に咲き誇っていることがよくありますが、あの黄色い花は「菜の花」だと思っている人、いませんか?
実はあれ、「カラシナ」という植物である可能性が高いんですよ。
カラシナは別名「セイヨウカラシナ」とも言って、油菜科で菜の花と同じ部類に属するのですが、よく食用として食べられている菜の花とは違うものなんです。
土手によく咲いている黄色い花はそのカラシナであることがほとんどなんだそうです。
見分け方は、、、
菜の花
花びらと葉は幅広で、葉は茎を抱きこむような形をしています(茎に直接葉が付いた形)。
カラシナ(芥子菜)
花びらは2枚づつが寄り添っており、葉はギザギザとし直線的な形をしています。
そんなカラシナですが、菜の花ではないといっても食べることはできるようです。(元々食用として導入されたものが野化した植物なのだそうです)成長の時期で味も変わってくるのでしょうけど、ちょっとピリッとした味わいだそうです。
カラシナというその名前から連想できる通り、カラシナの種子はからしの原料となります。
カラシナであれど春の土手のあの光景は圧巻であることに間違いありませんね。
※菜の花という言葉はカラシナを含めたアブラナ科の植物の総称として使われることもあります。