浮世絵ファンにはたまらない展覧会が開催されます。アメリカのフィラデルフィア美術館が所蔵する浮世絵のコレクションを選りすぐり展示する「フィラデルフィア美術館浮世絵名品展」。
江戸時代に始まった錦絵(浮世絵)。当時の作品は現在国内はもとより世界中の博物館・美術館に所蔵されています。フィラデルフィア美術館では現在4,000点以上もの浮世絵を所蔵。
今までフィラデルフィア美術館所蔵の浮世絵作品は一部が日本へ里帰りしたのみで日本では大規模な展示は行われませんでしたが、同美術館の協力の下、主要な浮世絵師の全作品を調査する機会があり、その成果として本イベントが開催される運びになったそう。
今回展示される名品は150点。錦絵誕生以前の貴重な鳥居派の役者絵や錦絵技法の大成者とされている鈴木春信の初期作品が30点。そして東洲斎写楽の大首絵が10点展示されるほか有名どころの浮世絵試作品がずらりと展示されます。
葛飾北斎や写楽、歌川広重など代表的な絵師の作品を揃えることで浮世絵史を学べるような構成になっているとのこと。今年は錦絵誕生からちょうど250年にあたる年ということで、この展覧会を機に浮世絵の歴史を名品とともに学んでみるのも面白いかもしれませんね。
展示内容
- 第1章 錦絵以前 ~浮世絵版画の始まり~
- 第2章 錦絵の誕生 ~春信の浮世絵革命~
- 第3章 錦絵の展開 ~清長・歌麿・写楽 みずみずしい美人と個性的な役者たち~
- 第4章 錦絵の成熟 ~北斎・広重-旅への憧れ、花鳥への眼差し~
- 第5章 上方の錦絵 ~流光斎・長秀-ありのままに描く~
フィラデルフィア美術館浮世絵名品展
会期:2015年6月20日(土)~8月16日(日)
会場:三井記念美術館
時間:10:00-17:00(入館は16:30まで)
※期間中、展示替えを行います