学校に着いたら、昇降口で靴を脱いで自分の下駄箱に入れて、上履きに履き替える……みなさんは、これが普通だと思っていませんか?
筆者は関東地方出身ですが、私もこれが普通だと思っていました。しかし、実は市内の9割以上の市立小・中学校が「土足制」の地域があるんです。
それは、「神戸」。
この記事では、どうして神戸の学校では多くが土足制なのか、その謎に迫ってみたいと思います。
神戸の学校の「靴」事情
神戸市内の市立小・中学校のうち、9割以上が「土足制」をとっているといわれています。大阪や京都でも一部であるものの、ここまで徹底されてはいません。神戸の学校で土足制がとられている理由については、明確なものはわかっていません。
有力な説としては、「人口急増と狭い土地」があります。神戸は、明治時代になり、神戸港(当時は兵庫港)が開港され、外国人居留地の整備が始まりました。そこで、外国人を含めて人口が急増。学校も急いで建てる必要がありました。外国文化の影響を受けているという理由だけでなく、神戸の土地の特徴も影響しています。
神戸は、山と海に囲まれ平坦な土地が少ないです。そのため、校舎の面積を有効に活用するために靴を収納するスペースを減らし、土足制になっていった、という理由が考えられています。