能登のUFO「そうはちぼん」
石川県羽昨市(はくいし)にある「コスモアイル羽咋」という博物館を知っていますか?
こちらは宇宙関連とUFOなどの未確認飛行物体に関する展示をしている博物館ですが、開館のきっかけとなったのは、まさにこの地でUFOが目撃されたからだそうです。
江戸時代に目撃された、その未確認飛行物体は「そうはちぼん」と呼ばれました。
能登半島にある眉丈山(びじょうざん)の中腹に、夜な夜な円盤状の形をした物体が飛んでいるのが目撃されました。その円盤は発光しながら山を東から西に移動したそうです。
その形が仏具の「そうはちぼん」に似ていたため、その地では「そうはちぼん伝説」として伝わったといいます。そうはちぼんは、一般的なUFOの分類にあてはめるとアダムスキー型といえますね。
言い伝えには、“六所の宮から現れ一宮へ”移動し、“毎夜人を取り食はんとして日暮れ方より現れ…”などがあります。一宮は万葉集にもその名が登場する古刹の気多大社のこと(アイキャッチ画像は気多大社です)。
UFOが神社の方面へ消えていくというのが、なんとも意味深です。
また、同じ能登半島には「鍋のフタが飛んできて人をさらう」という神隠し伝説や、羽咋市寺家町の古刹である正覚院の『気多古縁起』という古文書には、「神通力で自在に空を飛行する物体」の記述もあるそうです。