みなさんは「陰陽師(おんみょうじ)」にどのようなイメージを持っていますか?マンガになったり、ゲームになったり、私たちに身近なカルチャーのなかにもたびたび登場していますよね。
さらに、2024年の大河ドラマ『光る君へ』では、ユースケ・サンタマリアさんが安倍晴明(あべのせいめい)を演じて話題を呼んでいます。
しかし、陰陽師は何となくファンタジックな印象で、よくわからないことが多い、というのが実情ではないでしょうか。
そこで、今回の記事では、そんな陰陽師について、知っていると少し自慢できるトリビアをご紹介します。
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平安時代以外でも、陰陽師は活躍していた
陰陽師の代名詞と言えば、やはり安倍晴明ではないでしょうか。時の権力者・藤原兼家や藤原道長らとも関わりがあり、平安時代の政治に大きな影響を与えていたと考えられます。
安倍晴明の存在があまりに大きいからこそ、陰陽師といえば平安時代でしょ、と思っている方も多いかもしれません。しかし、飛鳥時代には陰陽道のベースとなる陰陽五行思想が伝わっていたため、この時代からあったと考えられています。そして、平安時代ごろまでは貴族に仕える役人として力を発揮しました。
平安時代以降は、陰陽師は武士や平民たちにも広がっていきました。戦の勝敗を占ったり、病気などから身を守るために占いに頼ったりすることがありました。
また、意外かもしれませんが、江戸時代には多くの陰陽師が活躍。土地や建物の吉兆、風水などを占っていました。また、歴法の整備も担っていました。なお、明治維新によって陰陽寮(中央政府の官僚機構)は廃止され、陰陽師たちもその身分と権利を失っていきました。