日本の伝統技法や古典技法を取り入れつつ、ユニークなモチーフや新しいテーマをもった作品を手がけるアーティストKENICHI ASANOさんの作品を紹介します。
こちらは六尺五寸(約2m)もある力士像。しかも可動式!
淺野さんは愛知県立芸術大学を卒業後、仏像の修復の仕事に携わりながら同時にかたくり人形の研究も行っていたそうで、伝統的な技術と新しい感性を合わせたとても未来を感じる作品ばかり。
仁王像を格闘ゲームの舞台で表現した作品。小さい頃から漫画やゲームも好きだったということで、そういった部分が作品にも反映されている気もしますね。
こちらはラジコン式茶運び人形。からくり人形の制作方法をそのままにゼンマイをモーターに換えて竹型のリモコンで操作するそう。
からくり人形、12inchフィギュア、甲冑、格闘技、能面といった自身の好きなものを余すところ無く混ぜた自刻像。立ち姿がとっても美しい。
そしてこちらは武神一号機。なんとこのからくり人形は人が操縦することができるんです。人形と人が一体となった紹介動画はこちら。
淺野さんは伝統技法と新しい感性を持ち合わせた作品を手がける理由をこう語っています。
伝統技法を用いて作られたものは高い完成度を誇るが新しさは感じさせない。
新しい技法で作られた新しいものは、面白いが飽きも早い。
僕は伝統技法と古典技法を用い、新しい感性と新しいモチーフと新しいテーマで新世代の古くて新しい神を作りたい。
現在hpgrp GALLERY TOKYOで開催されているグループ展「Five Sculptors」では2015年2月15日 (日)まで淺野さんの作品を見ることができます。
さらにシルバーアクセサリーもリリースされています。シルバーアクセサリーのモチーフとなっているのは神社や神棚などに垂らされてる紙垂(しで)。バングルやリングなど揃っていますのでこちらもぜひチェックしてみてください。