源氏物語の主人公・”女好き”の光源氏、実は男性も恋愛対象だった![前編]【光る君へ】

高野晃彰

2024年の大河ドラマ「光る君へ」の主人公・紫式部が平安時代に書いた「源氏物語」。千年の時を経てなお、読み継がれている大ベストセラーです。

光り輝くような美貌の持ち主・光源氏は、艶やかな女性遍歴から「光源氏=女好き」というイメージが強いもの。けれども、「男色」が貴族社会の間で流行っていたとされる平安時代らしく、実は「男性」にも心惹かれていたようです。

次々と女性遍歴を重ねる光源氏だが…

紫式部の「源氏物語」は全54巻にわたる超大作小説。容姿・才能すべてにめぐまれた光源氏と、さまざまな女性たちの艶やかな恋愛模様が美しい言葉で綴られています。

もちろん恋愛だけではなく、日本の文化・文学を知る上でも貴重な小説でもあり、あの川端康成や三島由紀夫も、源氏物語を愛読していていろいろなヒントを得ていたそうです。

「源氏物語」は映画やドラマ、漫画などさまざまな作品にもなっているので幅広い世代に知られています。

4ページ目 わずか10歳そこそこの少女にまで……

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