「刀は斬り手によって名刀にもなれば、なまくらにもなる。わしは、なまくらのままで終わりとうなかった……」
今回のサブタイトルが示す名刀とは梶原景時(演:中村獅童)だけでなく、彼が去り際に北条義時(演:小栗旬)へ託した善児(演:梶原善)のことでもあったようです。
さて、暴走する鎌倉殿・源頼家(演:金子大地)を何とかフォローしようと、結城朝光(演:高橋侃)の粛清を図った景時。
しかし御家人66名の反撃を受け、肝心の頼家からも梯子を外されてしまい、あれよあれよと流罪が決まってしまいます。
後鳥羽上皇(演:尾上松也)からの誘いに乗るべく(流刑地には行かず)上洛を図る景時ら梶原一族を義時は東海道で討ち取るのでした。
誰よりも私心なく鎌倉殿の御為に尽くした景時を討たねばならない義時の心中は、察するに余りあるもの。
善児という名刀を手放した景時は死に、景時という名刀を手放した頼家もまた、やがて非業の結末を迎えることになるのですが……。
それでは今週もNHK大河ドラマ「鎌倉殿の13人」第28回放送「名刀の主」振り返っていきましょう。