猫又もいるよ!浮世絵師・歌川国芳の名作「荷宝蔵壁のむだ書き」が2022年新作浴衣に登場

Japaaan編集部

江戸時代の人気浮世絵師・歌川国芳の名作「荷宝蔵(にたからぐら)壁のむだ書き」を描いた浴衣が、ゆかた製造卸「三勝」の2022年新作に登場です。

「荷宝蔵(にたからぐら)壁のむだ書き」は、江戸時代の「天保の改革」で役者の江戸所払い、役者の似顔絵禁止が発令された際に、”ただの落書き”という体で描かれたもの。禁止令に対する皮肉もあり、国芳の遊び心が感じられる名作です。

三勝が発表した新作浴衣「荷宝蔵壁のむだ書き」は、2枚の異なる伊勢型紙を用い、この注染を2回繰り返す「細川染め」という手のかかる技法で染め上げられています。

デザインは、四代目尾上梅幸の当たり役・花園や、五代目澤村宗十郎の清七、心中場面の相合い傘、尻尾が二股になっている猫の妖怪・猫又などをデザイン。

なおデザインとして書かれている「大でき」とは、「とてもよい」「お気に入り」「上出来」といった意味。令和4年がよい一年になるよう、デザインに願いをこめているそう。

生地:綿紬刷毛目/刷毛書きをしたような縦縞の織りが特徴の綿紬
生地:綿紬ネズ/黒糸の節が特徴の赤坂紬という綿紬
生地:刺し子/火消し半纏で使われる刺し子生地

バリエーションは、刷毛書きをしたような縦縞の織りが特徴の「綿紬(つむぎ)刷毛目」、黒糸の節が特徴の赤坂紬を用いた「綿紬ネズ」、火消し半纏で使われる刺し子生地の「刺し子」、生地や風合いの異なる3種類がラインアップしています。

今夏の浴衣をお探しの方はぜひ検討してみてはいかが?

歌川国芳「荷宝蔵壁のむだ書き」

 
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