忌中も無ェ!喪中も無ェ!日本仏教の一つ「浄土真宗」の特徴的な思想を解説

「日本人は無宗教」?油断は禁物

科学技術が発達し、合理主義的な考え方が当たり前の世の中です。しかもそんな中、私たち日本人は常々「無宗教」などと言われており、これだけ見てみると現代の日本人はおよそ宗教的信仰心など持ち合わせていないように感じられますね。

現に、かつては大真面目に信じられていた習慣で、今では「迷信」として退けられているものもたくさんあります。そういう意味では、私たちの中の宗教的信仰心は、昔に比べればだいぶ洗い流されているのでしょう。

しかし、それなのに、身内が亡くなった時の作法だけは今でもきっちり守られます。これも考えてみると不思議なことです。

例えば、身内が亡くなると「喪中」として、いつもと異なるお正月を過ごすのが一般的です。初詣はもちろん、新年の挨拶やおせち料理の内容なども制限されます。これらは、宗教や宗派ごとのルールに基づいています。

さて、ところが普通の宗派とは異なり、浄土真宗では「喪中」「忌中」の概念がなく、行動の制限がないとされています。これは浄土真宗のみに特徴的なことです。

宗教的信仰心が薄まっているからと言って油断していると、こういった宗派ごとの作法の違いを知らずにびっくりしてしまうことがあるかも知れません。浄土真宗ならではの特徴的な教えと作法を、以下で説明していきます。

4ページ目 浄土真宗の思想の特徴

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