TEDxTokyo の講演のひとつに 太刀川 英輔氏の「日本の美を取り戻す」というものがありました。その内容を聞いてまさにその通りとうなずくことばかり。
太刀川氏は、本来日本の美しいとされる文化はそこにあるものとの調和、自然との調和。調和によって成り立っているのではと語ります。
なのに、日本文化遺産、歴史的建造物などの観光地でその場所にふさわしくないデザインの標識や看板が多すぎるということが語られます。
確かに筆者も考えたことがあります。みなさんも経験あるかもしれませんが、観光地で歴史的建造物の写真を撮ろうと思った時、アングルはとってもいいんだけど手前に「トイレこちら」の看板が…。「火気厳禁」の赤いプレートが…。
そのサインが無ければ困ることはもちろんあるでしょう。ただもう少し違う方法を考えてみる必要はあるのではないでしょうか。調和を意識せず既存のもので対応してしまう前に、一度「よりよいかたちはないものか?」と考える段階を。
太刀川氏は、我々の世代でこの伝統文化遺産や脈々と受け継がれてきた日本の「美」に関わる唯一のチャンスがここにあるかもしれない…と話します。
デザインの力でその場所にもっとも調和したカタチを見つけられるのかもしれません。
太刀川氏のTEDトークはこちらから。