坂本龍馬が暗殺の約1週間前に土佐藩の後藤象二郎宛てに書いたとされる直筆の手紙の原稿が都内の民家で保管されていたことがわかりました。
手紙の内容はというと、
龍馬が新政府で重要な財政担当の適任者を選び出すいきさつが書かれていて、専門家は「全く存在が知られていなかったもので、大変な発見だ」と話しています。
とのこと。さらに、
この中で龍馬は、江戸幕府が朝廷に政権を返上する「大政奉還」の直後、新政府の財政担当の候補だった福井藩の藩士、三岡八郎に会いに行き、後藤にその結果を報告しています。
三岡八郎は、福井藩の財政再建で手腕を振るった人物で、後に由利公正と名を改め、五箇条の御誓文の起草者としても知られ、明治新政府では初期のころに金融や財政に携わりました。
大政奉還の直後に坂本龍馬が三岡八郎と会っていたと記録はのこっているそうなのですが、龍馬がそのいきさつを語っている手紙が見る買ったのは今回が初めてとのことです。
今回この手紙原稿が発見されるきっかけになったのはなんとNHKの番組「突撃!アッとホーム」の取材で。今回の坂本龍馬の手紙に関しては2014年4月12日の放送で紹介されるそうです。
坂本龍馬の直筆であると鑑定された決め手は龍馬独特の筆跡。「後藤」「此」などの文字の書き方に癖がありその癖が妻のおりょうに宛てた手紙と一致しているんだそうです。その他、署名や紙の使い方なども決め手となりました。