最近各メディアで紹介されることの多いデザイナーの佐藤オオキさんですが、nendoというデザインオフィスを設立されており、そのnendoの作品ページの素晴らしいこと。
普通なんだけれどもこれって今までなかったんじゃないの?と思えるような、普通でありライフスタイルに溶け込むんだけれど誰も思いつかなかったよね、これ…。というようなデザインのオンパレードなのです。
まずはこちら。
以前テレビで開発の様子が紹介されていましたが、使用時には半分に切り離し、使わないときには互いに「絡み付く」ことで再び1本になる…という、箸蔵まつかんとのコラボレーション作品。
続いては桶屋「中川木工芸」のシャンパンクーラー。あえて一部の木片の高さを揃えないことで、桶が製作されるプロセスを感じられるものに。一度全体を組み立ててから解体し、さらに表面を仕上げて組み立て直し完成にいたるそう。
そして、フタが「コマ」になっている急須と湯呑み。木のフタは厚みがあるから高い保温効果。そして中央に向けて膨らみがあるので湯気による水分がフタを伝って真下におちるので周囲を濡らさないという。
その他の作品もホームページで紹介されており作品のジャンルは多岐にわたりますが、Japaaanとして気になるのはやはり伝統工芸に関連したデザインもとても多く手がけられているということ。
日本の伝統工芸のこれからの流れとしては、海外へも目を向けるためこれまでとは違った切り口のデザインが必要であると言われることがありますが、まさにその部分を直撃するようなデザインの数々です。
デザインのアイデアに煮詰まったときにはぜひともnendoのホームページで脳を刺激されてみてはいかがだろう。