兵庫県の酒蔵「安福又四郎商店」から、漫画家・美内すずえさんの「紅天女(くれないてんにょ)」をラベルデザインに採用した日本酒、純米吟醸酒「紅天女」が発売されます。
日本酒「紅天女」は、阪神・淡路大震災の復興を掲げ1997年に限定流通で販売していた日本酒で、このほど、コロナ禍の終息を願ってリニューアル販売されることに。
「紅天女」とは、現在50巻の発売が待望されている美内すずえさんの漫画「ガラスの仮面」で、メインストーリーとして主人公の北島マヤ・ライバルの姫川亜弓が主演を争っている作中劇の名前。
日本酒「紅天女」が初めて発売されたのは、1997年。1995年に起きた阪神・淡路大震災で酒蔵が全ての木造蔵を失ってから3年目、神戸が復興に向けてまだ暗く長い道のりを歩み始めた頃でした。
それから24年。感染症による健康被害だけではない、経済への不安、生活の変化…このコロナ禍の終息を願って再び夜に送り出されたのが、日本酒「紅天女」です。
味わいは、凛とした味わいに深い米の旨みを感じられる純米吟醸酒。全て人の手で醸造し、灘の酒造名水「宮水」と、米は山田錦の系譜である兵庫県産「兵庫夢錦」を使用、六甲山から吹き降ろす風「六甲おろし」の力を借り、しぼりたての酒に「火入れ」をして1年以上熟成させることで完成します。
美内すずえさんからのメッセージ
「太陽・空気・大地・水など自然界の恵みを集約した「酒造り」は二千年前の大和時代には重要な神事でした。ですから、この『紅天女』は天地の恵みである“米”そして“水”を大切にした、神に捧げる高貴なお酒であってほしいと思います。
お酒は自然界の恵みのエッセンスであり、日本文化のエッセンスでもあります。
これらの意味からも『紅天女』は“自然回帰を促し、自然に感謝する象徴”であることを思いながら、味わっていただきたいお酒です。」
純米吟醸酒「紅天女」は1月16日(土)から発売されます。価格は720ml 2,800円(税込希望小売価格)。