日本アニメの源流は平安時代?平安美人の肖像画に秘められた世界に誇る日本アニメ文化の真実

拓まろ

日本が世界に誇る文化のひとつ「アニメ文化」。とても可愛らしい美少女キャラクターたちが、多くの人を魅了していますよね。このアニメ文化の源流ですが、実は1000年以上前から続く日本の伝統文化だったことをご存じでしょうか?

日本人がずっと昔から持ち続けてきたアニメ文化の真実をご紹介します。

平安時代の美人画

結論から言うと、アニメ文化の源流を最も色濃く表しているのが「平安時代の美人画」です。あるいは、女性歌人が描かれた百人一首の絵札を思い浮かべてみるとイメージしやすいかと思います。

目が細長くて、額のやや上に描かれた太い眉(引き眉)、そして真っ白い顔(白粉)に赤くて小さなおちょぼ口。そしてふくよかな顔の輪郭に真っ黒な歯(お歯黒)。現在の感覚とは大きく異なりますが、これが当時の美人の条件だったことは広く知られています。昔の美人画は、ほぼ例外なくこのような姿で描かれていますよね。

しかし、今からおよそ1000年前の平安時代の女性たちが皆、平安美人のような顔をしていたのでしょうか?もちろんそうではありません。目が大きくクリっとした女性もいれば、逆に小さい女性もいたでしょう。ふっくらした丸顔の人もいれば、面長な顔の人もいたでしょう。現在と同じように、当時もいろいろな顔の人がいたはずです。

では、なぜ当時の美人画は皆あのような姿で描かれているのでしょうか?それは、平安美人の肖像画とは、当時の美的感覚を抽象化したものだということです。

つまり、現実世界に平安美人のような顔をした人が大勢いたわけではない、ということです。

3ページ目 抽象的な日本人の肖像画

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