これスゴッ!太宰治や芥川龍之介、日本文学の活字を立体空間に…荒井美波さんのアート作品

Japaaan編集部

太宰治や芥川龍之介、三島由紀夫などの日本文学の作家直筆の活字を立体的によみがえらせる、荒井美波さんの作品が実にすばらしいので紹介します。

作家直筆の活字は針金で立体的に組まれます。原稿用紙に書かれた校正や修正なども忠実に針金で表現され、活字に宿る作家の想いが躍動しているかのような錯覚に陥ります。

その荒井美波さんの作品たちがこちら。

太宰治の人間失格。赤色の針金を利用して修正点なども忠実に再現。

そして芥川龍之介の蜘蛛の糸。

実際にその文学の内容を知っているのと知らないのとでは、作品に対する感じ方が明らかにかわってくる気がします。

針金という繊細さや柔らかさ、鋭さなど様々な特徴を持つオブジェクトを利用すること、そして立体的に組まれる事で生まれる影の部分は、見る側は作品の内容を振り返りどうしても場面場面とシンクロさせたくなってしまう。

こちらは蟹工船。見る角度によっても作品は様々な顔を見せてくれます。

製作期間はどれくらいかかるのか、愚問ではあるけれどもすごく気になってしまいます。

現在、荒井美波さんの作品展「Trace of Writing」が東京 恵比寿のTRAUMARIS SPACEで開催中です。ぜひ!

会期:2014年1月15日(水)〜2月2日(日)
会場:TRAUMARIS|SPACE(恵比寿NADiff apart 3F)

公式ホームページ: 行為の軌跡

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